ぱぱハート

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4歳と0歳の息子たちとの日常を綴ります

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絵本の読書感想文 『オレ,カエルやめるや』

表紙に書かれ主人公のカエルの子ども。「オレ、カエルやめるや」という衝撃的発言がタイトルのこの絵本。

 

カエルの子どもは、カエルでいることに嫌気がさし、もっとかわいくてふわふわした動物になりたいと、お父さんに訴えます。

お父さんは、お前はカエル以外の動物にはなれないと諭すのですが、子ガエルは不満があるようで……

 

原題は『I DON’T WANT TO BE A FROG』。アメリカで人気を博した絵本です。役をしたのはお笑いコンビ、ラーメンズの 小林 賢太郎 。タイトルの訳し方を見ても、言葉の使い方にセンスを感じます。

 

生意気な子ガエルとお父さんとのやり取りはテンポがよくコミカルで、読み聞かせた子どもも食いついて聞いていました。

 

オレ、〇〇になることにするや。カエルの子どもがそう訴えるのに対し、「なれると思う?」と問いかけることで、親子のコミュニケーションも生まれます。

 

お話は、吹き出し内に書かれた、登場人物のセリフによるやり取りだけで進行していくもので、子どもにとってはじめての「マンガ」ともいえるものです。

 

絵もかわいく躍動感もあり、子どもを惹きつける要素はばっちりです。対象年齢は3歳以上程度でしょうか。

 

カエルは他の動物になれる?と聞かれたら、子どもは、迷いなく「なれない」と答えます。そのシンプルな問いと答えに、少しだけ考えさせられる大人もいるのではないでしょうか。

 

人が持っていて自分が持っていないものは、とても輝いて見えるもの。それを欲しいと思う気持ちは、大人にも子どもにも等しくあるでしょう。

〇〇みたいになりたい。結局は無い物ねだりなのかもしれませんが、人を羨む気持ちというものを切り捨てることは容易ではなく、非常に人間臭い感情かなと。

 

誰かになりたい。自分ではない何かになりたい。その願いが叶うことはありませんが、誰かのようになりたい、であれば、もしかしたら叶えることができるかもしれません。

 

絵本の中の子どものカエルは、他の動物になりたいと考える理由が、カエルの持つ短所であると訴えます。しかし最終的には、自分がその短所によって得られているものを知り、カエルでよかった、と述べます。

 

短所だって、ひっくり返せば長所なのです。嫌いな部分も含めて、自分は自分であると認め、受け入れ、好きになる。自己肯定感を高めてくれる絵本です。

 

背表紙に書かれた、「キミはなにになる?」という問い。

いつか、子どもが絵本のカエルのように、お父さんに夢を語ってくらるような日が来たら、幸せだなと思いました。

 

オレ、カエルやめるや

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