ぱぱハート

2児のパパの子育て日記。

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長男の剣道奮闘日記2 ~小学2年生 はじめての大会~

小学1年生の夏から剣道を始めた長男は2年生になってからも引き続き頑張っています。

 

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防具をつけてもよい、と先生に言っていただき、長男とぼくの二人分の防具を買うことになりました。武道具店に行くと、店内には竹刀や防具がズラリ。

同じ胴でもツルッと輝いていいるものもあればツヤのない渋い鈍色のものもありました。素人目に見てもかっこいいな、と思うものには恐ろしい値段がつけられていました。ハマると抜け出せない、沼の香りがします。

 

初心者向けの防具セットをお店の人に選んでいただき、サイズを測ってもらいました。特に面は、頭の大きさだけでなく目の位置なんかも重要なんだそうで、細かくサイズを測っていただきました。

防具は仕立てや糸の色、刺繍の模様など様々なカスタマイズができるそうです。胴の胸の部分にする刺繍の模様は、長男が選んだものと同じものをぼくのものにもしてもらうことにしました。

注文してから2カ月後、出来上がった防具を身に着けた際は、動きづらさに驚きました。特に面をつけると、まるで水の中に潜ったような、聴力を封じられた気分になりました。視界や聴力が制限されるからこそ、意識を集中させることができるのかもしれません。

 

防具をつけられるようになると、稽古が本格的なものに変わりました。より実践的な稽古が増え、技や試合形式の指導をしていただきました。自分が打つだけではなく、人に打たれることもしなくてはいけません。

 

長男が防具をつけ始めたのと同じ時期に、同じ剣友会の上級生たちが試合で揃って惨敗するという事態が発生しました。先生方はこれを実践経験の不足によるものだと分析し、月に一度、剣友会内で小学校の大会を行うことになりました。

長男のはじめての試合は打たれてばかりで手も足も出ない、という感じでしたが、試合ができるようになったことを喜んでおり、次は勝ちたいんだと話していました。

 

その後も稽古を積み、初めて区の大会に出ることになりました。小学校1,2年生のトーナメント戦。参加者は15名程度だったと思います。歴代優勝者が書かれた表には、同じ剣友会のOBの名前もありました。

初めての大会における長男の戦績は、1回戦で敗退。長男は1本も取れないままに相手に2本取られ、わずか1分ほどで初めての大会を終えました。その場では放心状態だった長男は、家に帰ると堰を切ったように泣き出しました。同じ剣友会のお友達が試合に勝ったり3位に入賞したりする中で、自分だけが何もできずに終わってしまったと。これまで褒めて伸ばされてきた長男にとって、初めての挫折だったのではないかと思います。

 

 

長男の剣道への熱は、一時的にではありますが燃え上がりました。家でも素振りをしたり、毎週日曜日に参加していた稽古に加え、水曜日の夜にも稽古に行くようになりました。内部の試合でも勝てることが増え、2年生ながら3年生や4年生が相手でもいい試合ができるようになりました。

 

一方で、細かいところにこだわることができなくなり始めていました。素振りは竹刀の重さと遠心力に引っ張られ姿勢がおかしくなっていたり、足の使い方が未熟なままであったりしていました。特に、防具を自分一人でつけられないことを何度か指摘されていたにも関わらず、それを放置してしまっていました。

 

それでも、内部の試合で勝てるようになったことや稽古の頻度が増えたことで、長男は自信をつけていきました。級審査で7級と認めてもらうこともできました。先生のツテで、初めての出稽古にも行きました。

 

これまでは、剣友会の稽古に行きお友達と仲良く剣道をするのが好き、という感じでしたが、剣道を始めて1年と少し経った頃からは剣道自体を好きになってきたように見えました。

 

初めての大会から半年後、長男が剣道を始めて1年半が経った頃に、2度目の区の大会に出場することになりました。長男の気持ちがノッているいま、結果が出ればきっと励みになる。そう期待して長男を送り出しました。

 

 

しかし、現実はそう上手くはいきません。今回も長男は1回戦で、1本も取ることができないまま敗退したのです。同伴した妻が撮った動画には、自分でつけた防具の紐が試合中に緩み、ズリ落ちてくる胴を足で押し上げる長男の姿が映っていました。小学生とはいえ、試合中に足を不自然に上げるという隙を、相手は見逃してくれません。2度、面を打たれ、敗退しました。

 

2度目の敗退は、1度目とは違う種類のものだったのではないかと思います。1度目の大会で長男を破った子は、その後トーナメントを勝ち上がり準優勝。長男の敗北は単純な実力の差によるものでした。

一方で、2度目の大会はそうではありません。胴を自分でつけられないことを指摘されていながら、練習することもせず課題を放置したこと。きちんと胴をつけられていないまま試合に出た、準備不足。長男は実力を発揮することのできないまま大会を去りました。

 

同じ剣友会のお友達が1位と3位を獲ったことも、長男にはショックだったようです。彼らに追いつきたい、という思いはあるもののどうしたらよいかわからなくもなっていました。

 

しかし、悩んでいても強くはなりません。

3位に入賞した子が家で素振りを頑張っているという話を聞き、長男は再び自主練に励むようになりました。細部にこだわることが大事なのではないかという話をして、Youtubeで改めて基礎を見返しました。素振りの肝は「足」にあるそうです。

 

ぼくに似たのか長男は、感情が表に出にくいタイプです。彼の内に燃える炎は外からはわかりにくいのですが、確かに存在しているようです。

 

叶うなら、長男には長く剣道を続けてほしいと思っています。できることなら小学校を卒業するまでやり遂げ、達成感を味わってから次のステージに進んでほしい、そう願っています。その後、中学生や高校生になって剣道を続けるかは長男の自由だと思いますが、小学生の途中で嫌になって辞めてしまうのは避けたいのです。

そのために、試合で勝つという成功体験もしてほしいのです。試合のたびに負けるのであれば、いつか剣道が嫌になってしまうのではないでしょうか。勝ち負けだけにこだわる必要はありませんし、大会で優勝することまで望んでいるわけではありません。ただ、剣道を楽しむために必要な、最低限の強さは身に着けてほしいなと思い、応援しています。

 

一方、長男と同じ時期に剣道を始めたぼくは、大会に出ることもなく淡々と日々の稽古をこなしています。ぼくもそのうち、何かしらの目標を持ちたいなとおもいつつ。