ぱぱハート

2児のパパの子育て日記。

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『うんちしたのはだれよ!』 子どもたちのスーパーアイドル登場

くれぐれも、お食事中の方は読まないでください。

 

男女問わず、だいたい4~7歳くらいの子どもが大好きな言葉。それは「うんち」。

その言葉を耳にすると子どもたちは吹き出し、笑いを堪えることができなくなります。口にすると親に注意されると知っていながら、隙あらばそのワードに触れてキャッキャします。ひとたび口にすればみんなの注目の的。子どもたちを強制的に笑いの渦に巻き込み、子ども同士で異様に盛り上がることのできる魔法の言葉。それがうんちです。まさに、スーパーアイドル。

 

なぜ子どもはうんちが大好きなのでしょうか。長男は4歳の頃、「うんち」という単語を聞くだけで手を叩いて喜んでいました。うんちが上手にできると褒められる、という体験をしたからでしょうか。あるいは普段、汚いからと禁忌とされているものだからこそ魅惑的なものに感じたりするのでしょうか。

一説には子どもたちは、体内から排泄されるうんちに対し、自らから生まれた分身、あるいは我が子のような愛着を抱くのだとか。ホントですかね。さっきまで自分の体内にあるものだからと興味を持つのはそのとおりなのでしょうが、うんちを我が子のように愛することなんてできませんよね。

 

そんな「うんち」を題材にした絵本があります。タイトルから最後までうんち尽くし。しかも、動物たちのそれぞれ異なる多種多様なうんちに触れることのできる、子どもたちにとって夢のような絵本が。

 

うんちしたのはだれよ!

 

 

  • 作者(文)  ヴェルナー・ホルツヴァルト
  • 作者(絵)  ヴォルフ・エールブルッフ
  • 訳     関口裕昭
  • 出版社   偕成社
  • 出版年   1993年
  • ページ数  23ページ
  • 対象年齢  3~5歳

 

ある日、もぐらくんを襲った災難。それも、もうおひさまは登ったかな?なんて、ほのぼのした気持ちで地上に顔を出したところに悲劇が起こります。

茶色で、ふっくらとした「ソーセージのような」うんちが、もぐらくんのあたまの上に落ちてくるのです。

もぐらくんは怒り、犯人捜しを始めます。


その怒りの度合いは推して知るべし。
もぐらくんはあたまに犯人のうんちを乗せたまま駆け回るのです。あたまからうんちを取り除くことも、あたまを洗うことすらも忘れて犯人捜しに没頭するもぐらくん。まさに狂気の沙汰です。

もぐらくんは様々な動物たちに、自分のあたまの上にうんちを落とさなかったかと聞いて回ります。動物たちはもぐらくんに自らのうんちを見せることで、身の潔白を証明します。

 

動物たちのうんちの中には、もぐらくんのあたまの上に落ちて来たものよりもさらに汚いうんちも。思わず、自分のあたまの上に落ちて来たうんちがこんなのでなくてよかったと思ってしまうもぐらくん。

いやいや、うんちなんてどんなものでもあたまの上に落ちてきたら嫌ですよね。もぐらくん、もはや感覚が麻痺し始めています。

 

聞き込みを続けていくうちに、もぐらくんは真相への糸口を掴みます。もぐらくんを悲劇のどん底へと突き落とした犯人の正体とは。そして、犯人と対峙したもぐらくんが取った衝撃的な行動とは。

犯人の元へ向かうときのもぐらくんの悪そうな顔、最高です。

 

子どもたちのリアクション

うんちの魅惑に取りつかれた、うちの子どもたち。そんなに!?と、こちらが引くほど爆笑していました。

何がおもしろかったのかを尋ねると、とにかく「うんち」だと。はい、もうわかりました。

 

小学2年生の長男は読み終わるや「パンダのうんちはいい匂いがするんだよ」とオリジナルのウンチうんちくを披露。普段はNGワードのウンチが日の目を浴びた絶好の機会だとうんちについて語り始めました。やめてくれ。

 

ただ本人曰く、小学2年生にもなると人前で「うんち」と口にするのは憚られるそうで。お友達の前では恥ずかしくて言えないようですが、まだまだ笑いを誘う単語であることには変わりはないようです。

 

4歳の次男が気になったのは、うんちが様々な食べ物に例えられている点。

作中には、全部で8種類の動物たちのうんちが登場するのですが、その形状や色についてヨーグルトやまめつぶなど食べ物に例えた表現がされているのです。そのおかげで、子どもでも具体的にイメージしながら動物のうんちについて学ぶことができるようになっています。

うんちのイラストを指さしながら「ヨーグルト」と笑っている次男。ついには「パクッ」と食べる真似までし始める始末。汚い!と指摘するとニヤニヤとご満悦です。

いつかヨーグルトを食べている最中に「うんち」と言い出すのではないかと冷や冷やしています。

 

本作はドイツ生まれの絵本です。英語やイタリア語にも訳され、世界中で読まれているそうです。子どものうんち好きは,万国共通なのでしょうか。

 

子どもが大好きなうんちを題材としたユニークなお話し。テンポもよく、子どもが喜ぶこと間違いなしです。

我が家では,寝る前にこの絵本の読み聞かせをしたせいで子どもたちのテンションがMAXになり,寝付けなくなったこともあるほどです。

 

うんちの力,恐るべし。